ごあいさつ
みかん作りを中心に、一人暮らしをしていた母が平成26年12月に大腿骨を骨折したため、私は夫とともに東京から実家に戻りました。帰省は考えていましたが突然にその時は訪れ、それから1年余りの後母は亡くなりました。
小さい頃、真夏の草取りは10分ともたない苦しいお手伝いでした。親たちの生活もつらそうに見えました。木村秋則さんの格好良さや、東京で出会った方達の影響で農業に憧れを持つようになっていきましたが、自分の本心が見えず不安でたまりませんでした。
やってみると、農業は身体がいくつあっても足りない感じで大変な思いもしましたが、土や植物に触れることが気持ちよく時を忘れてしまうほどでした。母が植えておいてくれたみかんは本当に美味しいです。温州みかん以外の果樹も少しづつですが実ってくれています。すもも(メスレー)など、デリケートで通常の流通にのらないものも注文をいただいて発送できています。
たいこ農園はどこへ進みたいのか? まず第一に安全な作物作り、そしてできる範囲内で開かれた農園でいたいと思います。新規就農・零細・高齢・労働力不足・無農薬(野菜)減農薬(みかん)栽培・病身の主人、等々、課題山積ですが、それもまた人生です。高らかな目標を掲げるよりも落ち着きのない自分に落ち着きを持たせ身の丈に合ったやり方を見つけていく、そんなふうでありたいとも思います。
すでに我が農園のファンはいますが、ホームページ公開によって更に多くの方々に出会い、安全な作物を心をこめてお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
平成28年7月4日
たいこ農園代表 大矢悦代
たいこ農園代表 大矢悦代